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【香港】TransLantau 100 in 2017 を走り終えて

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2017年3月10日〜12日の期間で、香港のランタオ島で開催されたTransLantau 100を走ってきた。無事に完走し、28時間48分28秒の長旅を終えた。想像以上にキツイレースだった。

translantau.com

だが、あの辛かったレースも、今振り返ってみると、素晴らしい経験をさせて頂いたと感じております。レース完走後から、2日以上経ちましたが、未だにTransLantau 100kmを走り終えたときの興奮から冷めておらず、余韻に浸っています。そろそろ、現実世界に戻らないといけないのですが・・・(笑)

そして、このレースをフィニッシュできたことを誇りに思い、自信が更に付きました。本当にウルトラトレイルは人間を成長させてくれると感じました。

さて、この投稿では、TransLantau 100kmを走ったときの状況を私目線で纏めさせていただきます。

レース概要

TransLantauとは、香港のランタオ島を舞台としたトレイルランニングレースで、香港を代表する100km級のトレイルランニングレースのひとつ。全長103km、累積標高5072m、制限時間は33時間。他には50kmと25kmの種目がある。

ランタオ島は、香港の玄関口である香港国際空港やディズニーランドがある島。香港島や九龍のような大都市とは対象的に、山と海を楽しめる長閑なリゾート地でもあり、田舎町でもある。

今大会は、100km部門の出走者は680名、完走者は510名。完走率は75%。

なお、僕は、昨年はTransLantauの50kmを走りました。その状況は、こちらをご覧ください。

www.goasiatrail.com

 

Eigerよりもキツかった・・・

昨年走ったEiger Ultra Trailよりもキツイと感じた。

累積標高や標高の高さを考慮すると明らかにEigerなのだが、実際走ってみるとTransLantauの方がキツイ、というよりかはエグいといった感じだろうか・・・・なぜ制限時間が33時間もあったのか、よく理解できた(笑)

  • 山頂付近は濃霧+強風。
  • 夜間走行を一般的なランナーは2度迎えることになる。
  • 睡魔との戦い(深夜スタートのため)。
  • コースがテクニカルなところが多く、楽には進めない。
  • 大澳〜昂平までにある、約7kmぐらいのロードの激登りは心が折れる。
  • 最後まで楽をさせてくれない。
  • Eigerは大人・子供でもハイキングできるところを走るが、Lantauは子供が遊ぶにはおすすめできないコースが多い(笑)。

正直な所、TransLantauを舐めすぎてました・・・痛い目に会いました。香港で開催される100kmクラスのトレイルレースでは、一番テクニカルでキツイと言われるだけあった。

ランタオ島特有の気候条件:濃霧+強風

一番キツイなと感じたのは、Lantau PeakやSunset Peak等の山頂付近が、濃霧でしかも強風というところ。これは、昨年も50km走った時もそうだったんですが・・・

以下の写真は、早朝のLantau Peakにて撮影したもの。朝〜昼間でも大変なのに、Sunset Peakは基本的に夜間を走ることになるので、霧+強風+夜間となるとヘッドライトは使い物にならない。。。風は、トレイルポールが吹き飛ばされそうになるぐらい強い。

ということで、悪条件な場所は、さすがに1人で突っ走って行くのは危険と判断したため、地元香港人のランナーにずっと付いて行くコバンザメ作戦で切り抜けた。単独行動は、正直な所、怖いと感じた。

レース会場までに行くフェリーの中で知り合った香港在住の日本人の方に聞いたのですが、これはランタオ島特有の気候で、いつも濃霧+強風とのことだそうです。

睡魔との戦い

レーススタート時刻は、3/10 23:30〜。深夜スタートのレースは今回が初めて。日本で言えば、おんたけウルトラとほぼ同じ。なんとかなるだろうと思っていたのですが、序盤から眠気に襲われる・・・(笑)特に日が落ちている間は、なぜか眠気が強くて、歩いて行動するのも辛かった。

眠気に襲われた時は、エイドステーションで、仮眠することで軽減できることがわかった。10分〜15分ぐらいでも十分に効果がある。人間って不思議だと感じた。この経験は、きっといずれ出場するであろう100マイルレースに活きてくると思う。

レース中、珍しく紛失物と故障・・・

走っている最中、いろいろ紛失したり、壊れたりと連続だった。

  • コース高低表を何処かで紛失
  • Blackdiamond Digital Liner(手袋)を紛失
  • Ultimate Directionのソフトフラスク紛失
  • 長年愛用していたソニーの防水デジカメDSC-TX5がレース中に故障

眠気に襲われたり、長時間走っていると、注意散漫なってしまうんだろうか。。。

ソフトフラスクに関しては、ひとつなくすと、競技規則の1リッター分の水分を確保できなくなるので、エイドステーションのゴミ箱から、使えそうなペットボトル拾って、対処することに・・・まさにサバイバル(笑)

デジカメは、7年以上は愛用している代物。防水なのに薄くて軽量で、画質もいいのでずっと気に入っていたのだが、昨年の春ぐらいから、電源を入れると20秒ぐらい振動してなかなか撮影ができない現象がが出ていた。

7月のアイガー、12月の熊野ではなんとか乗り切れたが、今回で完全に故障。電源を入れると、ずっと振動が止まらず、撮影不可になった・・( TДT) ということで、DSC-TX5とは、このレースでお別れだ。長年、山の景色を撮影していただいてありがとう!次は、Go Proのようなアクションカムにしようかな。

香港の本当の魅力を感じたレース

香港といえば、高いビルが立ち並ぶイメージが強い。宿泊費も高く、安い宿に泊まるとなると独居房のような小さな部屋。僕も、香港の特有のこの景色は好きになれない。

しかし、ランタオ島は違う。自然が豊かで、街や村も広々としていて、ゆったり暮らせそうな光景でした。TransLantauは、ランタオ島を一周するような形で走るレースのため、ランタオ島の魅力を感じながら走れる。海と山の景色を同時に楽しめる。日本で言うと、伊豆半島や三方五湖(福井)の風景に似ている。

特に、大澳(たいおー)という漁村はめっちゃ気に入った。なんか、昔の香港ってもしかするとこんな感じだったのかなーと思えるところでした。(下の写真は大澳の風景です)

あと、夜間は、山の上から、香港国際空港や東涌あたりの夜景が見られます。めっちゃきれいでした。

僕自身の走りについて

昨年のEiger Ultra Trail以降、加圧トレーニングやHIITを採り入れて、徹底的に自分の体を強化してきた。その結果、心肺機能やVO2Maxが向上し、特に登りでは、大きなアドバンテージを得るようになった。

また、先月出会った高岡尚司著書の「ゼロベースランニング」との出会いも、今回のレースにも大きく寄与した。特に苦手としていたトレイルの下りでは、大きく改善ができた。

脚でブレーキをかけてスピードコントロールするのではなく、上半身の身体の動きを使ってスピードコントロールができるようになったため、超長距離レースでは毎回なっていた大腿四頭筋を使い過ぎて、レース終盤あたり、下るのが辛いというのが一切なかった。

脚を使って走るのではなく、胴体の動きを使って走る理論が、すごく理にかなっている。まだまだ、修行の身ですが、もっと練習して、自分のものにしていきたい。今後はしるであろう、Eiger Ultra Trail 2017や、いずれ走るであろうUTMFに向けて・・・

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最後に・・・

自分にとっては、TransLantauは大きなレースとして捉えていて、香港に到着してからは、緊張からか、なかなかリラックスができなかった。

しかし、レース当日のランタオ島に向かう船のなかで、日本人ランナーを見つけて、いろいろお話をすることで、緊張感がほぐれました。異国の地のレースで、日本人と出会って喋ることは重要だと感じました。

最後に、謝辞としてここで締めくくります。

  • 種目は違うけど、一緒にTransLantauに出場してくれた友人達
  • レース後に、中環で飲茶をご馳走して頂き、そして空港まで車で送迎してくれた香港の友人たち(昨年のTransLantau 50kmで知り合った人)。
  • Facebookで応援、そしてゴール後に祝福して頂いた日本の友人たち
  • 100kmの道中、一緒に喋りながら走って頂いた日本人ランナーさんたち。
  • 一緒に100kmという長い道を共に走った全ランナー達。
  • 大会運営、カメラマン、そしてエイドステーションでのボランティア達

ありがとうございました。素晴らしい思い出、そして楽しい香港の長旅となりました。