GO ASIA TRAIL

日本人のためのアジアトレイル情報

【韓国】2018 TransJeju(トランスチェジュ)を走ってきました

GO ASIA TRAILの堤です。

先週2018年10月20日〜21日に韓国・済州島(チェジュ島)で開催されたトレイルランニングレースであるTransJejuを走ってきました。私は、膝の負傷により73.5km地点でDNFはしましたが、他のランナーから聞いた感想も含めてレポートしたいと思います。

TransJeuの概要

TransJejuは、韓国のチェジュ島で開催されるトレイルランニングレース。距離は111km、56km、10kmの3つです。韓国の最高峰である漢拏山(ハルラサン)をピークハントしつつ、漢拏山周辺のトレイルを走るレースです。オーガナイザーは、香港のAsia Sports Connectionで、香港のTransLantauを主催している。

コースはこんな感じです。111kmに関しては、73.5km地点でドロップバッグが利用できます。

f:id:maro_kt:20181027205905j:plain 111kmのエントリー数は240名ぐらい。そのうち40名ぐらいが日本人ランナーでした。

交通アクセス

チェジュ島へのアクセスへは、関西国際空港(関空)が便利です。

関空からは、韓国のLCCのT'wayが毎日運行している。東京成田空港からも出ているのですが、週3便しか出ておらず、レース前日の2018年10月19日(金)は飛んでません。そのため、関東在住のTransJeju出走者も、夜行バスや新幹線をつかって、関空まで足を運んでました。関空は、アジア便が強いですね。関空の利用客が、成田を超えたという報道もあるぐらいだ。

そして、スタート地点およびレース受付会場である、チェジュ大学アラキャンパスまでは、空港からタクシーで30分ぐらいです。

レース当日は、朝5時からオフィシャルホテルであるJeju Hawaii Hotelの近くからシャトルバスがでており、スタート地点まで運んでもらえます。

www.expedia.co.jp

レース

漢拏山からの景色は最高です

朝6時にチェジュ大学のキャンパスをスタート。そこから、漢拏山に向かって登ります。漢拏山は標高1950m。天気も朝から晴天で、気持ちい朝を迎えられました。ただ、10月下旬ということもあり、ソフトシェルを羽織らないと寒いです。

漢拏山は、ほぼ階段で登れるので、それほどキツくないです。レース前半ということもあるので、体力的にも余裕があったということもあったと思う。景色は最高でした。晴天ということもあり、山頂からチェジュ島全体が見渡せます。TransJejuの全行程における一番のスポットですね。ただ、下りは、土曜日ということもあったためか、ハイカーが沢山登ってくるので、あまり走れません。。。ほぼ階段とガレ場を繰り返す感じ。

そして、漢拏山を下ると、27km地点でチェックポイントを得て、走るのに適した林道に入ります。ここはホンマに走って気持ちよかった。あまりにも気持ちよかったせいか、1km〜2kmぐらいコースロストしてしまうぐらい・・・(笑 52.5kmまではコンスタントに走れます。写真撮ってないですが、しゃがまないと進めない排水口のなかも走ります(笑

52.5km以降のナイトトレイルは精神修行・・・笑

昨年出場された方からも情報を頂いていたのですが、TransJejuの後半は「精神修行」とのこと。同じところをずっと繰り返すようなコースで精神的にやられる。初めて聞いたときはしっくり来なかったのだが、実際走ってみると身にしみてこの意味がわかります。

  • 深い森のガレ場のコースをひたすら歩く
  • 景色はなし。たまに見える月明かりが奇跡に感じる。
  • コースがガレているので走れない。
  • 1km17分ぐらいかかるので、1時間で4kmも進まないと絶望感に浸る
  • コースルートがわかりづらく、一人で行動するのは正直怖い
  • 寒い。息が白くなる。真冬のトレイルを走っている感じ。

まるで、迷路に迷い込んだ感覚。そして、同じ景色を繰り返すので、まさにポルナレフ状態に陥る。

あ…、ありのまま、今起こった事を話すぜ! 「おれは、岩場を登っていたと思ったら、いつのまにか水のない川に居た」 な…、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった。 頭がどうにかなりそうだった。催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

52.5kmのチェックポイントは、私一人で出発したので、しばらく一人で行動。いやー、これは正直怖かった。コースマーキングが、あまりなくて、見つけづらい。時々ルート外れてたりするぐらいなので。。。しかし、不幸中の幸い、30〜40分ぐらいで他のランナー集団に追いつき、しばらくコバンザメ作戦で追随していく。すると、その集団に日本人ランナーが居たので、助かりました。そこから、その日本人ランナーと一緒にDNFした73.5kmまで喋りながら行動しました。母国語が通じるって大事やなーと感じた。

10月下旬ということもあり、正直寒かった。風がそれほど強くなかったのでなんとかなったが、風が強いとレインウェアだと身体が冷えますね。ファイントラックのニュウモラップジャケットに、メリノスピンライトを装備して走っていたが、インサレーションは持って走ったほうがいいと思います。STYやUTMFよりも寒い。

DNFそしてそれ以降の話

私は、60kmぐらい過ぎたぐらいから、右膝内側が痛み出して、ちょっとDNFも考えなあかんなーと思いつつ、しばらく歩く。

岩場ばかりをRUN&WALKを繰り返したから、膝にダメージが出たか・・・フラットでは問題ないのですが、特に下りは辛い。事前に何かあったときにDNFしやすいポイントを把握していたのだが、この近辺でできるのは、ドロップバッグがある73.5kmしかないと考えていたので、73.5kmのチェックポイントに入ってすぐにDNFを申請した。これ以降のチェックポイントでは、車も入れないところだったと他のランナーから聞いたので、今思うと73.5kmでDNFした勇気に賞賛したい(海外だし)。

73.5kmt地点に入ったのは23:30頃。関門締め切りより2時間前に到着。エイドのスタッフに、今後どうなるのかと質問したところ「急患でなければ、カットオフ(関門時刻)or 最終ランナーが到着するまで待って」と言われたので、2時間近くここで待機。。。。幸い、ぬくぬくできるところがあったのと、ドロップバッグにダウンジャケットを忍ばせておいたので、あまり寒くなかった。この間、他の日本人ランナーに声をかけたり、一緒にDNFした中国人と韓国人ランナーと英語、カタゴトの中国語、翻訳アプリを通じて会話しました。翻訳アプリ便利すぎる。そして、1時15分ごろにすべてのランナーが到着したため、コースから離れて、スタート地点のチェジュ大学キャンパスまでスタッフの車で移動。

宿に戻れたのは、午前3時30ぐらいでした。大学のキャンパスでも、オフィシャルホテル行きのシャトルバスの到着を1時間ぐらい待ってましたので・・・・

エイドステーションで出されるもの

  • 食べ物:みかん、バナナ、チョコパイ、辛いカップラーメン(さすが韓国)、おかゆ
  • 飲み物:水、ポカリスエット、コーラ、アップルサイダー、ホットコーヒー、お茶など

昨年出られた方より、カップ麺は辛ラーメンが出ると情報だったのだが、今年は辛ラーメンではないが辛いラーメンでした。全部飲み干すのはリスクがあるのだが、辛ラーメンよりはまろやかな味なので、なんとか食べられます。あと、さすがロッテのある韓国だけあって、チョコパイは毎エイドありました。正直飽きるwww

最後に・・・

私は73.5kmでDNFしたけど、111km完走した日本人ランナーの証言。みんな共通する意見としては、「もう111kmは走らん。来年は56km走って、夜サムギョプサルとビールを楽しむのがこのレースの正しい楽しみ方」とのこと。私も同意見。111kmの後半は、もうトレイルランニングが嫌いになりそうなコースです(笑

56kmは、本当にTransJejuのおいしいところだけでFINISHするので、ホンマにオススメです。111kmは、ホンマに精神修行したい人や、悟りを開きたい人にはオススメかもしれないが、万人にはオススメできない。信越やハセツネ走れと勧めます。僕は、来年は中国のこのレースを走ると思う。

www.goasiatrail.com

ただ、日本から一番近い海外レースということもあって、チェジュ島のポテンシャルを感じます。111kmのコース、来年も同じコースのなら参加者減りそうだな。。。レース翌日、チェジュ島の南のほう(西帰浦)に行ってきたのだが、この界隈にも入って気持ちよさそうなコースがあったので、ぜひここも使って欲しいな。走って楽しいコースでないと、人は集まらないと個人的に感じます。もっと、チェジュ島を遊び尽くすコースになることを期待しています!

なお、チェジュ島は黒豚が名産で、それを使ったサムギョプサルがホンマに美味い。僕は今回が初めての韓国なのだが、本場のサムギョプサルとキムチは格別。これにビールだから、最高です。TransJeju 56km走ってから、夜に打ち上げというのが最高の楽しみ方です。

なぜか海外でしかお会いしてないMountain Martial Artsの渋井さんともまた海外でお会いできたし、日本人ランナーとも沢山友人になれましたし、やっぱり海外レースは楽しい。

次は、12月の台湾のFormosa Trailです。膝の怪我を直して望みたいと思います。最後までお読み頂きましてありがとうございます!