GO ASIA TRAIL

日本人のためのアジアトレイル情報

UTMF 2019は中国勢が表彰台に。女子は初のアジア勢が優勝。

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GO ASIA TRAILの堤です。

大連100から一週間。日本では富士山麓で、日本最大であり、アジアでも最大の人数を誇るトレイルランニングレース、UTMFが開催された。私は、参加もしていないし、ボランティアとしても参加もしていない。レース当日は、友人たちと一緒に淀川河川敷でBBQを楽しみつつ、時々「応援ナビ」を通してトップランナーや友人たちの動向を追っていました。

ご存知の通り、UTMF2019は、杓子岳の積雪により2019年4月27日15:00をもって中断および短縮開催となった。例年にないぐらいの低温で、大阪ですら最高気温16度、最低気温10度という寒さであった。淀川河川敷でBBQしていても、ダウンジャケットを羽織らないと寒いぐらいだった。ということあり、より寒い環境である富士山周辺は大丈夫だろうかと心配はしていた。案の定、雨が降っていた上に、気温が低く、霧も発生し、天子山地の下りはつるつる滑るといった、トレイルランニングレースするにはバッドコンディションだったと聞いています。

さて、アジアのトレイルレースを中心に掲載している本サイトですが、日本もアジアに含まれているし、日本人トレイルランナーとしては、UTMFは切っても切れない大きな大会。今回の記事では、大躍進した中国勢に関して書きたい思います。各選手のプロフィールも載せてますので、今後の彼らの動向をウォッチしてみてください。

やはり強かった中国勢

日本勢や欧米勢もウォッチしていましたが、やはり中国勢の動向が非常に気になりました。

ここ1~2年で中国勢が、中国国内のみならず、海外のレースで表彰台に上り始めています。急に強くなったというよりかは、もともと中国国内のレースで活躍した世界にも通用する猛者たちが、海外レースに出場するようになったというのが正しいのではないだろうか。2018年のCCCで、中国勢が表彰台に上ったのが記憶に新しい(女子1位、男子2位)。

www.goasiatrail.com

2019年1月に開催されたVibram HK 100では、中国勢が表彰台を独占。

results.racetimingsolutions.com

そして、Vibram HK 100で表彰台を飾った下記3名がUTMF 2019に乗り込んできた。(※申加升は欠場(理由不明))

  • 申加升(シェン・ジアシェン·、男子)
  • 梁晶(リアン・ジン、男子)
  • 向付召(シャン・フージャオ、女子)

男子のリアン・ジンは、優勝したフランスのグザビエ選手と終始トップ争いをし、一時はグザビエをリードする展開。しかし、レース終盤、王者グザビエの貫禄と経験値の差で、グザビエが競り勝った。リヤン・ジンは、途中コースロストしたのも影響していると思う。

そして、女子のシャン・フージャオは、優勝。UTMFでは初のアジア勢が優勝を飾る。終始トップを走り、2位(Lou Clifton(豪州))とは1時間30分を空ける独走状態。

リアン・ジンとシャン・フージャオは、ともに中国北京に本拠地を置くアウトドアブランド「探路者(たんるーじゃ、英名:TOREAD)」のトレイルランニングチームに所属。中国や香港のレースでも、ここのチームに所属している選手が好成績を収めている。


HK100 2019 - Runner Liang Jing 梁晶 comes second

リアン・ジンは、安徽省合肥市出身のランナー。もともとエンジニアだったらしい。中国のウルトラマラソンの記録保持者。プロフィールをみると、大胃王(中国語で大食いという意味)と書かれているので、フードファイターでもある。エイドの食べ物を大量に持って走っているという情報もありました。2019年1月のVibram HKでは2位の成績。2018年のUltra Gobiでは優勝。中国でも1~2位を争うトレイルランナーの一人。

シャン・フージャオは、貴州省出身のトレイルランナー。中国国内では、「越野跑阿拉蕾(トレイルランニングのアラレちゃん)」と呼ばれている。眼鏡がトレードマーク(リアン・ジンもメガネっ子ですが・・・)。100マイルレースは、昨年のUTMBを出場しており、その時は女子で20位。そして、今年のVibram HKでは女子2位という形で着実に実力と経験を積んでいる。そして、今回のUTMF女子優勝と、アジアでは1~2位を争うトレイルランナーに成長したと思う。

www.youtube.com

今回UTMFは出場したなかったものの、申加升(シェン・ジアシェン)についても軽く紹介。彼は、雲南省出身。コロンビア中国に所属。昨年中国の雲南省で開催された、GaoLiGong by UTMBのRCE(125km)では上田瑠偉と激戦の上、優勝。そして、2019年のVibram HKでは、リヤン・ジンを打ち勝ち優勝。中国では、実はリヤン・ジンよりも実績のあるランナーで、もしもUTMFに参戦していたら、グザビエ vs リアン・ジン vs シェン・ジアシェンの3人の争いが見られたと思います。

なお、今年8月に開催されるUTMB、CCCにはここに挙げた中国人選手は出場予定です。

  • 向付召(UTMB)
  • 梁晶(UTMB)
  • 申加升(CCC)

また、昨年UTMBのCCCで表彰台に上った妙姚(ミヤオ・ヤオ、女子)と祁敏(ミン・チー、男子)もUTMBを出場予定。今年のUTMBは、もしかするとこの中から王者が出てくかもしれません。ここに欧米勢、日本勢が加わるが展開になるので、今年のUTMBも目が離せません。