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🥉 月刊GO ASIA TRAIL 2025.11号 / Ultra Trail Ninghai by UTMB の離脱

GO ASIA TRAIL 編集部です。

先月は前半までは最高気温30度近く記録する日もあったものの、後半はすっかり20度以下となり、秋らしい気候になりました。ただ、寒暖差が激しいので、私は少し体調を崩しました。


さて、2025年10月は、アジアのトレイルランニング界における「地殻変動」の月として記録されるでしょう。レースシーンでは、UTMBワールドシリーズがインドネシアという巨大市場への進出に成功した一方で、ATM(アジアトレイルマスター)がシリーズ決勝の台風によるキャンセルという未曾有の危機に直面し、両シリーズの明暗が一時的に分かれました。しかし、そのUTMBも中国の主要レース「Ultra-Trail Ninghai」が2025年大会を最後にシリーズからの離脱を発表するなど、アジアにおけるシリーズ覇権の行方は一筋縄ではいかない複雑な様相を呈し始めています。Ultra Trail Ninghai の UTMB 離脱は、今後の日本国内の by UTMB レース開催にも影響を与えると考えます。


ギアにおいては、9月に発表されたApple Watch Ultra 3、およびGarminのフラッグシップ機であるForerunner 970 とfenix 8 AMOLED 7 の実機レビューが世界中のメディアから出揃いました。高精細なAMOLEDディスプレイの搭載がハイエンドモデルの標準となったことで、競争の主軸はハードウェアの優劣から、AIコーチングや安全機能を含む「エコシステム」の戦いへと完全に移行しました。また、Huawei(華爲) や Coros(高馳)といった中国勢が2025年10月にそれぞれ「Huawei Watch GT 6 Pro」「COROS Apex 4」をリリースしています。

10月はロード含めてレースシーズンの真っ只中で、多数のレースやイベントが開催されました。また、衣替えというシーズンということもあり、ウェアやシューズも秋冬モデルが本格的に売れ始めるシーズンです。長文ではありますが、ぜひともご覧いただければと思います。

あと、動画版も用意しておりますので、移動中に聞きながらでもお楽しみください。

アジア太平洋地域:主要レースリザルトと分析


10月は、国内のウルトラディスタンスレースがシーズンの中核を担いました。特に「LAKE BIWA 100」での中谷亮太選手の圧倒的な強さと、6年ぶりに復活した「斑尾高原」がコミュニティの話題を独占しました。

日本国内

LAKE BIWA 100 (10月10日~12日)

滋賀県南部から西部の山岳エリア(鈴鹿山脈から比良山系)を縦断する、国内最難関クラスの100マイルレース 8。距離169kmに対し、累積獲得標高は$D+10,500\text{m}$に達し、制限時間は52時間 8。レースディレクターはプロトレイルランナーの丹羽薫氏が務めます

  • 男子: 中谷亮太選手が25時間12分38秒というタイムで圧巻の勝利を収めました。中谷選手は2022年、2024年大会(2023年はIBUKIでのリザルト)に続き、今大会でも他を寄せ付けない強さを見せ、この過酷なコースの絶対的王者であることを証明しました。2位にはZAIRAN LI選手(26:02:19)、3位に山本諒馬選手(26:55:16)が続きました。
  • 女子: 坪井光穂選手が32時間12分57秒で優勝。2位の武市香里選手(33:15:41)に1時間以上の大差をつける快走でした 9

中谷選手の複数年にわたる連覇は、同選手が国内の100マイルディスタンスにおいて突出した存在であることを改めて示しています。また、169km / D+10,500m という世界的に見ても過酷なスペック のレースにおいて、男女ともにトップ選手が安定したパフォーマンスを発揮したことは、国内のウルトラディスタンス界全体のレベルが着実に向上していることを示唆しています。

ハセツネCUP (日本山岳耐久レース) (10月12日~13日)

正式名称「日本山岳耐久レース」。東京都あきる野市をスタート・フィニッシュとする、日本で最も歴史と権威のあるトレイルランニングレース(71.5km)です。

  • 男子: 吉野大和選手が7時間49分01秒で優勝しました。吉野選手は本大会の10月末に開催された「Tsaigu Trail 50K」でも10位に入っており、ハイレベルな連戦をこなす強さを見せました。
  • 女子: 吉住友里選手が9時間13分02秒で優勝。吉住選手は「Tsaigu Trail 50K」で2位に入賞しており 12、本大会と合わせて10月の主要レースで圧倒的な存在感を放ちました。

1,738名が出走し、完走者1,269名、完走率は73.0%でした。

斑尾高原トレイルランニングレース (10月19日)

6年ぶりの開催となった、石川弘樹氏プロデュースの伝統あるレース。長野県飯山市の斑尾高原を舞台とする50kmのレースです。

6年ぶりの「復活」は、トレイルランニングコミュニティにおいて非常に好意的に受け止められました。単なる競技に留まらず、前日10月18日の「生命の森づくり」といった環境保全活動もプログラムに組み込まれており、コロナ禍や運営上の課題を乗り越え、持続可能なイベントのあり方を示す象徴的な大会となりました。

アジア主要レース


10月のアジアにおけるレースシーンは、UTMBワールドシリーズとアジアトレイルマスター(ATM)という二大シリーズが、対照的な状況下で激しく展開しました。UTMBがインドネシアという新市場への進出に成功 1 した一方で、ATMはシーズン決勝が台風で中止 3 という最大の危機に見舞われました。しかし、UTMBも中国の有力レースがシリーズ離脱を発表するなど、アジアのレース覇権はUTMB一強ではなく、ローカルの有力レースも含めた三つ巴の複雑な様相を呈し始めていることが露呈しました。

Trail of the Kings - Lake Toba by UTMB (インドネシア, 10月17日~19日):

インドネシアで初開催された記念すべきUTMBイベント 。北スマトラ州のトバ湖に浮かぶサモシール島を舞台に、100K (Caldera Crown)、50K (Ultimate Expedition)、20K (King's Ascent) などのカテゴリが開催されました 16。

  • Ultimate Expedition 60K (50Kカテゴリ): ネパールのPriya RAI選手が08:41:37で女子優勝。特筆すべきは、このタイムが男子を含めた総合でも3位に入る驚異的な記録であった点です。アジアの女子トレイルランニングにおける彼女の圧倒的な実力を示しました。
  • King's Ascent 28K (20Kカテゴリ): 地元インドネシア勢が活躍。男子はDavit Maluddin SIAHAAN (IDN) が03:11:13で 17、女子はMasayu AZZAHRA (IDN) が04:21:22でそれぞれ優勝しました。
Ultra-Trail Ninghai by UTMB (中国, 10月17日~19日):

浙江省寧海県で開催された中国の主要レース。UTNH105 (100K)、CNH60 (50K)、YNH25 (20K) の3カテゴリがUTMBストーン対象レースとして開催されました。

  • リザルト分析 (UTNH105):
    • 男子: IONEL CRISTIAN MANOLE (ESP) が10:37:31で優勝
    • 女子: Lingjie CHI (CHN) が11:34:22で優勝。2位には中国のトップランナー Fuzhao XIANG (CHN) が11:48:42で続きました。

このレースの最大のニュースは、リザルトよりもむしろその将来にあります。2025年大会の終了後、Ultra-Trail NinghaiはUTMBワールドシリーズとのパートナーシップを終了することを発表しました 。これは、UTMBのグローバル・スタンダード化(高額なエントリーフィー、厳格なレギュレーション等)が、必ずしもローカルの有力レースと長期的に一致するとは限らないと示めしており、中国市場におけるUTMBの戦略に大きな影響を与える可能性があります。


TransJeju by UTMB (韓国, 10月17日~19日):

韓国・済州島(チェジュ島)で開催されたUTMBワールドシリーズの主要イベントです。開催日は10月17日から19日でした。100M (148km)、100K、70K (Jeju70K)、20Kのカテゴリが開催されました。

リザルト分析:

  • Jeju100M (148km): 男子は地元のMINCHUL KO選手 (KOR) が16時間55分51秒で、女子は日本の伊東ありか選手が21時間28分03秒で、それぞれ優勝しました。
  • Jeju70K (60km): 男子はPeng TIAN選手 (CHN) が5時間2分46秒で優勝し、日本の横内佑太朗選手が5時間11分39秒で2位に入りました。女子はAurore DACIER選手 (FRA) が5時間44分07秒で優勝しました。

アジアトレイルマスター (Asia Trail Master - ATM)
シーズン10ファイナルの台風による中止

10月4日にベトナムで予定されていたシーズン10のチャンピオンシップ決勝「Mu Cang Chai Ultra Trail」が、台風ブアロイ (Typhoon Bualoi) の直撃による甚大な被害のため、開催直前で中止となりました。ATMは迅速に対応し、決勝レースを2026年1月開催で代替する方向で調整中であり、決勝進出権を持つランナーの権利は維持されると発表しました。

シーズン11の開幕
レース名 開催地・日程 カテゴリ 男子優勝 女子優勝
Luang Prabang Trail ラオス10月18日 75km 由井太一 (東京)11:28:00 Luong Dong ANH (ベトナム)20:04:00
Ultra Fish N Sheep 香港10月25日 75km Lodewijk VRIENS (ベルギー) Nicole LAU (有力候補)

決勝中止の直後にもかかわらず、ATMは予定通りシーズン11の開幕戦をラオスで開催しました。由井太一選手が11時間28分でATMデビューウィンを飾り、香港の第2戦ではLodewijk VRIENS選手が事前注目株であったJeff CAMPBELL選手やWai Hei NG選手を抑えての勝利となりました。

Tsaigu Trail 50K (中国, 10月31日)

浙江省臨海市で開催された、シリーズ外ながらアジア最高レベルの競争を誇るレース。

リザルト:

カテゴリ 優勝者 タイム 日本人選手
男子 范邦林(Fan Banglin) CHN 4:14:33 近江竜之介 7位(4:35:58)、吉野大和 10位(4:42:35)
女子 Varvara SHIKANOVA RUS 5:03:23 吉住友里 2位(5:12:17)

近江選手、吉野選手、吉住選手といった日本のトップアスリートが、9月末のWMTRC(世界選手権)からの連戦で、あえて中国のハイレベルなレースに参戦している点は注目に値します。これは、日本のエリート選手が欧米のレースだけでなく、競争が激化しレベルが向上しているアジアの主要レースを転戦する戦略が一般化していることを示しています。


新製品とギアトレンド分析

デジタル・イノベーション:GPSウォッチ戦国時代 - Apple, Garmin, Coros, Huaweiの激突

10月は、9月に発表されたApple Watch Ultra 3、およびGarminの対抗馬であるForerunner 970 とfenix 8 AMOLED の実機レビューが世界中の専門メディアから一斉に出揃った月です。これに対し、中国勢もCOROSが「Apex 4」を10月15日に発表し、Huaweiが「Watch GT 6 Pro」を10月初旬にリリース。ハイエンドウォッチ市場はApple, Garminの2強体制から、中国勢を含めた戦国時代の様相を呈しています。


2025年の最大のトレンドは「ディスプレイ戦略の分岐」です。Garminがフラッグシップ機(FR970, fenix 8)に高精細なAMOLEDを採用した 6 ことで、これまでApple (Ultra) が持っていた「鮮明な画面」というアドバンテージは解消されました。一方で、COROSはあえて高視認性のMIP(メモリインピクセル)ディスプレイを「Apex 4」に採用する など、バッテリーライフを最重要視する戦略を明確にしました。


その結果、競争の主軸はハードウェアの優劣から「エコシステム(プラットフォーム)の優劣」へと完全に移行しました。Appleは、AIコーチ「Workout Buddy」 や衛星通信 による「スマート・セーフティ機能」でエコシステムを強化しています。対するGarminは、「Step Speed Loss」 や「Impact Load」 といった「専門的なトレーニング指標」で、コアランナーのプラットフォームを深めています。COROSは「キリアン・ジョルネ」という最強のアンバサダーと共に、ウルトラディスタンスでの「信頼性」と「超ロングバッテリー」 を、Huaweiは独自の登山・トレイルラン機能 と「日常使いにおいて21日間のバッテリー」 を武器に、プラットフォーム戦争に突入しています。

Apple Watch Ultra 3 (9月発表、10月レビュー本格化)
概要: 冒険・耐久性を高めたApple Watchの最上位モデル。
分析:
新機能: 内蔵の双方向衛星通信機能 により、携帯電波の通じないオフグリッドでの安全性(緊急SOS、友人へのメッセージ)が飛躍的に向上しました。また、AIコーチ「Workout Buddy」の搭載 により、トレーニング体験の質が変化しています。
センサー精度: 独立系科学者によるレビュー (The Quantified Scientist) でも、心拍数(ランニング/サイクリング時 $R=0.99$)およびGPSのトラッキング精度は、プロ用機器に匹敵する最高レベルと評価されました 35。
トレイルランナー視点: 「精密スタート」機能や、グローブ着用時でも操作しやすい大型クラウンは高く評価されます。ただし、AIコーチ機能はiPhone 15 Pro以降の携帯が必須であり、単体での完結性に課題を残します。バッテリー寿命は高精度GPS追跡時で11~14時間と、Garminのウルトラ向けモデルには依然及びません。


Garmin Forerunner 970 (10月レビュー)
概要: Garminのランニングウォッチのフラッグシップモデル。待望のAMOLEDディスプレイを搭載。
分析:
新機能: 新型の「Elevate Gen 5」心拍センサーは「驚くほど正確」と高評価 6。HRM-600(別売チェストストラップ)との連携で、新指標「Step Speed Loss」(ステップスピードの低下)が測定可能になりました。これは、ランニング中のフォームの崩れや疲労度を可視化する画期的な指標です。
ハードウェア: スピーカーとマイクを内蔵し、ウォッチでの通話が可能になりました。
懸念点: 一部のレビューで「高度計の精度が旧型(965)より劣る」、「バッテリー寿命が期待ほどではない」との指摘があり、初期ロットのファームウェアに課題がある可能性が示唆されます。


Garmin fenix 8 AMOLED (10月レビュー)
概要: アドベンチャーウォッチの最高峰。fenixシリーズとして初めてAMOLEDディスプレイオプションが追加されました。
分析:
特徴: Forerunner 970の全機能に加え、より堅牢な筐体、内蔵LEDフラッシュライト(赤色モード含む)、音声メモ機能 38 などを搭載しています。
トレイルランナー視点: 特に内蔵フラッシュライト と、スマートフォンなしでナビゲーションできる詳細なオフラインマップ機能は、ウルトラトレイルにおいて圧倒的なアドバンテージとなります。
懸念点: FR970と同様、初期レビューでは「ランダムな再起動」 や「ボタンの感触が鈍い(mushy)」 といったバグや作りの甘さを指摘する声もあり、ソフトウェアの成熟が待たれます。


COROS APEX 4 (10月15日発表)
概要: COROSが「3」をスキップして発表したフラッグシップモデル。42mmと46mmの2サイズ展開(日本では10月下旬以降発売)。
分析:
戦略 (反AMOLED): 最大の特徴は、AMOLEDを採用せず、あえて第3世代のMIP(メモリインピクセル)ディスプレイを搭載した点です。これにより、太陽光下での抜群の視認性と超ロングバッテリーを両立させています。
バッテリー: 全衛星システムGPSモードで、46mmモデルは最大65時間、42mmモデルは最大41時間という驚異的な持続時間を誇ります。(※元レポートのGarmin FR970は約32時間 36、Apple Ultra 3は11-14時間 29)
トレイル機能: 2周波GPS、トレイル名や道路名まで表示される詳細なグローバルマップ、3D地形表示、コース離脱アラート など、ウルトラトレイルランナーが必要とする機能を網羅。キリアン・ジョルネ選手も「ウォッチに関して心配をしなくていい」と信頼性を強調しています。
ハードウェア: スピーカーとマイクを搭載し、アクティビティ中の音声アラートやハンズフリー通話が可能になりました。

Huawei Watch GT 6 Pro (10月発売)
概要: Huaweiが10月にリリースした最新フラッグシップモデル。
分析:
バッテリー: ランニングやサイクリング時におけるGPS機能ONの状態で最長40時間。
トレイル機能: 独自の「登山・トレイルラン機能」を搭載しており、アウトドアスポーツ全般に注力しています。
エコシステム: サイクリング機能やゴルフ機能 も充実させており、AppleやGarminと同様に、スポーツ全般のエコシステム構築を目指していることが伺えます。


トレイルシューズ:文化と機能の融合


10月のトレイルシューズ市場では、ブランドが単なる「機能性」だけでなく、「文化的アイデンティティ」を製品に付加価値として乗せるトレンドが顕著になりました。HOKAは「駅伝文化へのリスペクト」 を、Salomonは「アーバン・ミニマリズム」 を打ち出し、トレイルランニングがニッチなスポーツから、より広範なライフスタイル・ファッション市場へと拡大していることを示しました。

Salomon x Mental Athletic "DRIFTFORM" (10月29日発売)
  • 概要: MENTAL ATHLETICとのコラボレーションによるカプセルコレクション 。
  • ベースモデル: 快適性と長距離性能に優れる「ULTRA GLIDE 3 (ウルトラグライド 3)」 。
  • デザイン: 機能性の高いUG3をベースに、白とライトグレーの洗練されたモノクロームで配色。アッパーサイドに「Mental Athletic」のタイポグラフィを大胆に配置し、左右非対称のデザインを採用しています 40。これにより、高機能トレイルシューズがファッションアイテムへと昇華されています。
  • 価格: 27,280円(税込)。


HOKA "虎視眈々 - KOSHI TAN-TAN" Collection (11月4日発売予告)
  • 概要: 日本の「駅伝」文化にインスパイAされたカプセルコレクション。10月末に情報解禁されました。
  • デザイン: 黒をベースに、内なるエネルギーを象徴するゴールドをアクセントカラーとして使用。「虎視眈々」と日々努力を積むランナーの姿を表現しています。
  • トレイルシューズ・ラインナップ: このコレクションが戦略的なのは、ロード(駅伝)とトレイル(HOKAのルーツ)を意図的に結びつけている点です。
    • Mafate 5 (27,500円): テクニカルトレイル向けの最上位モデル。Vibram® Megagripを搭載
    • Challenger 8 (19,800円): ロード・トレイル兼用のオールテレインシューズ。

2.3. ウェア:超高機能 vs. ライフスタイル・コラボ

アパレル市場では、「競技者向けの超高機能・高価格帯」と、「ファンランナー/ライフスタイル層向けの(機能は担保しつつ)デザイン・世界観・低価格帯」への分岐が明確になりました。ブランドは、専門的な「素材」で訴求するか、コラボによる「世界観」で訴求するかの戦略を鮮明にしています。


Goldwin Fall/Winter 2025 Collection
概要: 「スピード、軽さ、気候変動への適応」をテーマに、ミニマルデザインと高機能素材を追求したコレクション 44。
注目製品: 素材技術を前面に押し出しています。
Light Warmer Kochi Jacket ($400): メイン生地に「PERTEX QUANTUM AIR Diamond-Fuse」(耐摩耗性・通気性)を、中綿に「3DeFX+」(保温と通気)を採用。汗をかく部分にはOcta素材を配置した、まさに高機能の集合体です 44。
Floating Wind Shell Jacket ($270): 超音波溶着シームを採用し、肌触りを追求した防風シェル 44。


Keith Haring x TIGORA (10月発売)
概要: アルペンのプライベートブランド「TIGORA」とキース・ヘリングのアートを融合させたコレクション 45。
特徴: 全商品に吸水速乾・UVカット機能を搭載し 45、基本的な機能性は確保。
製品例: ランニング ウインドジャケット (4,999円)、長袖Tシャツ (2,999円) 45。Goldwinとは対照的に、アイコニックなデザインと手頃な価格で、ランニングの楽しさを訴求しています。


CHUMS RUNNING (10月31日発売)
概要: 2025 F/Wの新作。人気のランニングインフルエンサーである三津家貴也氏、みゃこ氏と協業しています 47。
特徴: 吸水速乾や防風・撥水といった機能素材を採用しつつ、CHUMSらしい「あそびゴコロのあるデザイン」を追求 48。これは製品の機能性だけでなく、インフルエンサーを通じたコミュニティとの繋がりを重視する戦略です。