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ランニングにおける生成AIの活用方法

皆さんは、日頃から生成AIを活用されているでしょうか?

私は、日常業務として、コード生成からアーキテクチャ思案における壁打ちといったプロフェッショナルな分野での利用はもちろんのこと、Nano Banana での絵やイラストを描いたり、あと当サイトにおけるブログ記事作成における支援にも活用している。毎日使っていると行っても過言ではないでしょう。

そして、最近ではランニングの分野においても活用を始めてみた。生成AI(GeminiやChatGPTなど)を日々のトレーニングに取り入れてみて、驚くほど役立つ上に、面白いとか感じたため、その体験をシェアしたいと思う。まるで仮想的なパーソナルトレーナーがいつもそばにいるような感覚で、フォーム改善や疑問点に関してフィードバックしてくれている。

私のシューズ遍歴とフォームの変化

長年、ゼロドロップミニマルシューズを愛用していました。自然な着地を促すこれらのシューズは、足の筋肉をしっかり使って走れるのが魅力です。でも、2020〜2023年頃、デカトロン(Decathlon)のアンバサダーをしていた時期に、どちらかというと、クッション性の高いシューズをメインに履いていました。デカトロンのシューズはコスパが抜群ですが、ゼロドロップのモデルはなく、ハイクッション寄りのものが多かったんです。

アンバサダー期間が終わって再びAltraやTopo Athleticのゼロドロップシューズに戻したら、日常のジョギングでは支障はなかったのだが、レースや長距離走でふくらはぎの痛みや違和感が出てきました。

原因は、数年間のハイクッションシューズでストライド(歩幅)が長くなり、オーバーストライド気味になったことことではないと考えている。これは、スマートウォッチで取得しているメトリクスを分析してもそういった傾向になっていることがわかっている。

着地時の衝撃吸収に頼りすぎて、ふくらはぎやアキレス腱への負荷が変化したようです。ゼロドロップに戻すと、急にふくらはぎが伸ばされる状態になるので、痛みが出やすいのはよくある話だそうだ。

生成AIに相談して得た洞察と改善策

生成AIを活用すること。日々のランニング後の感想(「20kmのトレイルレースだったが、ふくらはぎが張ってしまった」「蹴らないフォームってなんですか?」など)をAIに入力してフィードバックをもらうんです。

例えば:

  • 走った距離、ペース、シューズの種類
  • 感じた違和感(ふくらはぎの痛み、着地の位置など)
  • 過去のデータ(GarminやStravaのログをテキストで共有)
  • 気になったことを質問など

これを Gemini に流し込むと、科学的な根拠に基づいたアドバイスが返ってきます。「ピッチを180 SPM(steps per minute)前後に上げてみてはどうか? ストライドが長くなりがちなハイクッション習慣の影響かも」と指摘されて、納得した。

180 SPMは、多くのエリートランナーが基準とする効率的なピッチで、接地時間が短くなり負担が分散されるそうだ。私は、スマートウォッチのメトロノーム機能を使ってピッチを意識するようにしました。

さらに、フォーム改善のために、どのようなドリルやトレーニングをすべきかを相談したところ、以下のような内容を提案された。

ドリル名 効果
アンクルホップ 足首のバネを強化し、反発力を高める
ワンハンドレッドアップ(100アップ) 着地と膝上げのリズムを整える定番ドリル
シングルレッグデッドリフト ハムストリングスと安定性を強化
エキセントリックカーフレイズ ふくらはぎの低下性収縮を鍛えて耐久力アップ
壁を使った引き上げドリル 「引き上げるだけ」の感覚を養う最強のドリル。地面を蹴れない状況を作り出す

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まだまだ、やり始めた段階であるので改善の実感は少ないのですが、いま一番感じているのは、ピッチ走法に切り替えることで、ゼロドロップシューズの良さが活きていると実感している。

最初は、低ドロップシューズ(3mm~6mm)に買い替えようかとも考えていたのだが、足の痛みというのは何らかのお告げだと思い、生成AIにカジュアルに聞いてみたら、そこからずっと2週間ぐらい経過している。

皆さんにもおすすめしたい理由

生成AIは24時間いつでも相談でき、個人のデータを蓄積してより精度の高いアドバイスをくれます。

  • 日々のログを共有 → トレーナーみたいに分析
  • 月1回の振り返り → 進捗をまとめてくれる
  • 新しいドリルやストレッチの提案 → 動画リンクまで教えてくれる

もちろん、AIは医師や本物のトレーナーの代わりではないが、バーチャルコーチとしてすごく便利だ。

皆さんも、走った後の感想をAIに投げてみてください。意外な発見があるかも!私はこの方法を続けながら、次のレースに向けてフォームを磨いています。いろいろ発見があったり、少しずつ改善している点を感じると楽しくなる。

オープンソースではあるが、Strava の MCP サーバーが存在しているようなので、これを活用してStrava で同期されたデータと生成AIを直結させて、更に細かなメトリクスを分析するともっと面白い洞察が得られるかもしれないので、これは冬の自由研究としてやってみたいと思う。

何か質問があればコメントください。一緒に走りをアップデートしましょう! 🏃‍♂️