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🦢 実に8年ぶり。台湾のローカルトレイルレース、Explore Your Backyard を再び走った話。

お久しぶりです、GO ASIA TRAIL の堤です。2025年4月11日に台湾の新北市土城区で開催されたローカルなトレイルランニングレースである「Explore Your Backyard(探索後花園)」に参加してきた。このレースは、実は8年前の2017年4月にも走っています。

📄Arrow icon of a page link台湾のローカルなトレイルレース、EXPLORE YOUR BACKYARDに参加してきました。

この Explore Your Backyard は、毎回この場所で開催されているわけではなく年によって開催地が異なります。ただ全く異なるわけではなく、持ち回りで何箇所か開催地があります。他には、士林や内湖あたりでも開催されているようです。年によって場所が変わるので、毎年参加しても楽しめるレースではないかと思います。

今回走った場所は8年前と同じところで、スタート地点は台北駅から MRT で30分行ったところにある頂埔(Dingpu)です。台北MRTの板橋線(青ライン)の終点駅。

レース概要

  • 名称:Explore Your Backyard 2025
  • スタート地点:妙覺禪寺(新北市土城区)
  • 距離:31km(Super Tough)、21km(Tough)、13km(Speed)、7km(Fun)

8年前に走った時と比べて、コースがかなりエグいと聞いている31kmが新設していたり、私が今回走った21kmなどコースが充実している。特に31kmに関しては、コースマーキングがほぼ無いエリアがあって、大会側から配布されている GPX データをGPSウォッチもしくはスマートフォンに入れて走る必要性がある。他の距離も、GPXは配布されていて、GPXデータを入れて走ることは推奨されている。

実際、21km走ったときも、コースマーキングが一部間違っていて、みんなでコースロストしました。GPSウォッチでコースから外れていると警告があったので、すぐに気づけました(罠?)。

レースの受付は、前日と前々日に台北市内にある「FAV 運動傷害預防専家」という台湾のスポーツサプリメントメーカーの直営店にて。日本語が通じる人もいました。大会当日の受付もされているので、日本から弾丸で参加される方にも安心。

あと、ドロップバッグ(荷物預け)も前回よりもセキュリティが向上していて、ちゃんとした建物の中で保管して、出入りも制限されているので安心して保管できると思います(前回は、テントの下での保管)

詳細は公式ページを御覧ください。

実際に走ってみて

私は7:10amごろに会場に到着。すでに31kmの人はスタートしていて、会場に向かっている間に、31kmのランナーさんたちと遭遇しています。

そのランナーの中に、日本人ランナーの人に「おーい!」と声をかけられて「誰だろう、知り合い?」と思ったが、このあと夜に飯を食べに行く仲になった。

会場についてみると、こんな感じ。21kmの出走者は、トレラン経験値の高い人が多い印象で、前回走ったときよりもガチ勢が多いように思えた。前回は15kmを走ったのだが、ファンラン層もたくさんいたのだが、流石に21km(TOUGH)と書かれていたらファンラン層は走らんよな。

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そして、レース前にみんなで準備運動する。準備運動は、怪我予防のために大事です!

気温は26℃で曇りではあったが・・・
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21kmのスタートは 8:00 am から。このときの予報だと最高気温26℃。

前回走ったときは30℃を余裕で超えていたので、このときよりは楽だったが、加齢もあったり、台湾より涼しい気候の日本から来た私にとっては暑いのは変わらない。この当時の日本は、昼間はやっと20℃を超えるが、朝晩はまだまだ10℃前後だったので、走っているときは滝汗のように流れる。

致命的だったのが、ホテルにミドリ安全の塩熱サプリをおいてきてしまって、電解質の補給が不十分であった。一応、緊急用のマグオンの足攣り対策ようのは2本持ってたけど、これでは不十分で、結局足攣りまくりで大変だった。エイドでは、スポーツドリンクや塩がおいていたので、パイナップルに塩を加えたり、台湾のサロンパスコーラ(黒松沙士)に塩を加えて飲むことでなんとか乗り切ったが、きつかったよw

台湾トレイル名物の崖のよじ登り

台湾の山の地形上、どうしても急登な登りがあちこちあって、これがその代表格。一応、撮影している箇所は比較的安全なのですが、カメラで撮影が難しいところは流石に収録はできないので、知りたい方はぜひ台湾のトレイルランニングレースを走ってみてください。

今回のコースでは整備されている方なので、ロープはあります。トレイルランニングは、上半身の筋力も必要だなと感じるシーンです。

山の中にジム?
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コース上に2箇所ぐらい、このようなキャリステニクス(自重筋トレ)ができそうな遊具?のあるエリアがあって、日本の山だとあまり見かけない設備。おもに高齢者の方々が、健康のためにトレーニングしているのを見かけました。

最近は、私はランニングだけでなく、ジムや公園で筋トレするようになったので、こういうのを見かけると興味津々です。ディップや懸垂などができる設備もあって、どうやってこれらを持ってきたんだろうと不思議に感じながら走ってました。

ガチョウに襲撃を受ける

2箇所目のエイドステーションには、池があって、そこに野生なのか家禽なのか不明ですが、ガチョウが結構生息していました。

で、上の動画の3羽のガチョウがこちらに近づいてきて、威嚇されたあとに、くちばしで突っつかれました。動画は、襲撃後の様子です。何も無かったかのように、立ち去る姿です。

ガチョウさんたちも、短パンの軽装の人たちがたくさんきて、ちょっとなーバスになっていたのかもしれないですが、なぜ海外から来た俺を襲うの??と思いました。

エイドステーション

21kmの場合は、エイドは全部で4箇所設置されています。5km、10km、15km、19km地点という形でした。

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エイドでは、主にさすがフルーツ大国である台湾、パイナップルやバナナ、グアバなどが提供されていました。ドライフルーツやナッツもあり、私は一切食べてないのですが、食パンにピーナッツバターを挟んだものなども提供されていました。あとは、ドリンクとしては、水、コカ・コーラ、黒松沙士(台湾式コーラ)、舒跑(台湾のスポーツドリンク)が提供されています。

暑さで胃も精神もやられていたためか、あまり固形物が通らず、かろうじで、パイナップル、コーラ、日本から持ち込んだエナジージェルがエネルギー源でした。

確か最後のエイドで、「コカ・コーラ」のウォーターサーバーに黒松沙士が入っていたのは笑いましたね。コーラと思って飲んでみたら、なんかサロンパスの香りがするなーと思ってみたら、台湾で大人気の黒松沙士でした。

最後までラクはさせてくれない。

2km手前のエイドから再び登らされます。山中なので、あとはゆるゆるロードなどを下ってゴールかと思うのですが、最後までラクをさせてくれないオーガナイザーの優しさを感じました。(これ、8年前も同じで、ここはずっと変わらない伝統ですね)

階段をダラダラ登って、そこからちょっとトレイルを走ると、最後寺の敷地に入ってゴールと言う感じです。8年前は、若かったというのあるし、距離も短かったため、ここは飛ばして走った記憶があったのだが、今回では塩熱サプリを持たずに走った影響もあり、足があちこち痙攣しまくりで、走れませんでした。

ゴールしたときは、ヘロヘロで、頭も痛くて、熱中症の症状が出ていました。

レース後の話

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ゴール後は、暑さで完全に胃がやらてしまいまして、食欲もわかない状態でした。レース後に提供される焼きそばなども手がつけられず、かろうじでコカ・コーラのみでした。ビールも RED POINT という台湾のクラフトビールが提供されていたのですが、そんな余裕もない状況であった。

完走後は、すぐに荷物を取りに行って、水浴びできる箇所があったので、そこで水を浴びて、ドロドロになった靴もそこでクリーニング。

あと、スタート地点に向かう途中に 31km を走っていた日本人ランナーに声をかけられた方は、和歌山にあるトレイルランニング専門店の「KISEN run&trail」の常連客と店長さんでした。

レース後に、声をかけていただいて、今回のレースの感想などをシェアいただけました。また、このお店の常連客のかたは、私の8年前のブログをみて、何度かこのレースを走られている人で、足もめっちゃ速いひとでした。

戦利品(ノベルティ)
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  • 弁当箱(参加賞)
  • Tシャツ(参加賞)
  • FINISHER キューブ(完走者のみ)

ノベルティはこんな感じです。弁当箱は、木製の蓋に、ステンレス製の容器になっていて作りがしっかりしています。当日レース後にこれを持っていくと、焼きそばが食べられるようになっています。箸やフォークなどは付属していないため、別途調達するひつようがあったが、私は胃がやられてましたので、どんな味だったのかはわかりません。

あとは、FINISHER キューブはいいですね。メダルだと、帰国後にどこにおいておくの問題はあるのですが、こういったキューブですと部屋に飾ることもできるし、インテリアの邪魔にもならない。今は、私の作業デスクのところに飾っています。

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スマートフォン故障(Galaxy S24 Ultra)

レース後にホテルに戻って充電しようとすると、以下の警告が出て充電ができなくなった。

今から振り返って考えてみると、走っているときにかいた汗が USB-C 端子に入ってしまったのか、それともエイドで出されてたドリンクが端子に入って端子が腐食してしまったか・・・原因はよくわかりませんが、充電できない状態になってしまった。

ただ、iPhone や Pixel、Zenfone、Huawei などいろんなスマートフォンを使用してトレイルランニングやロードランニングはしていたものの、こういった症状は初めて。Galaxy シリーズには、安全対策として湿度センサーなども搭載されていて、これが過剰検知している可能性もあるのかなと。

幸いワイヤレス充電はできるようなので、ホテル近くの本屋でワイヤレス充電器が売られていたので、帰国するまではこれで対処することにした。Galaxy Care には加入していたので、修理は無料でできるのだが、Galaxy Care のサポートがあまり良くなかったので、修理したら売却する予定(すでに、代替機として Google Pixel 9a は購入済み)

晩ごはんは、火鍋屋へ
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大会で出会った和歌山トレイルランナーズといっしょに火鍋を食べに行くことになった。お店情報はこちらです。

結構人気店らしくて、評判もよい。台湾の火鍋屋あるあるですが、アイスクリームは食べ放題です。

味は多分美味かったと思います。「多分」というのは、昼間のレースで思っていた以上に胃にダメージがあって、そこまで食欲が沸かなかったというのが原因です。薬膳のスパイスたっぷりなのですが、この匂いがこのときの私の状態ですと受け付ける状態ではなかったので、結局はご飯、アイス、数枚の肉、そして野菜メインに食べてました。

リカバリーのための足裏マッサージへ

食事の後は、みんなと一緒に、そのまま台北駅前にある足裏マッサージ屋さんへ。和歌山トレイルランナーズのお二人は、レース翌日は陽明山を走りに行くという元気な方々でした。

足裏マッサージは、以下のお店はよく行きます(台北市内ならここ以外入ったこと無いです)。観光客のお客さんが多いのか、日本語も割と通じるし、腕も人によるけど、今回入ったときの担当者はかなり良かったです。

あと、趣味の野鳥観察スポットについても、色々情報をいただけたので、いい時間を過ごせたかなと思います。

総括

  • 気候と加齢との戦い(8年の月日は大きいね)
  • 海外旅行でスマートフォンが故障しかけたのは正直焦る(予備のスマホは持っておいたほうが良い)
  • 日本人ランナーとの新たな出会いに感謝
  • 台北は近くて、レース後も楽しめる
レース名の意味について考察 by ChatGPT

最後に、Explore Your Bakyard(探索你的後花園) のレース名の意味ですが、ChatGPT さんに考察してもらうと以下のような洞察が得られました。

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まさに、自分の内面と向き合えたレースではないかと思えました。ありがとう!では、11月の台湾の埔里でお会いしましょう!